京都で単に「祭り」と略して呼ぶものがあります。それは京都3大祭りのひとつ、5月の葵祭です。この略語は、すでに平安時代のころから定着していたとか。『源氏物語』や『枕草子』などに、その言葉は登場しています。
さて、この葵祭。15日の本番では、平安時代の衣装をまとった500人ほどの大行列が、京都御所を出発し、下鴨神社を経て上賀茂神社へ。道のりはおよそ8キロ。沿道からは、絶え間なくカメラのシャッター音が聞こえてきます。
最高の被写体は、今も昔も同じ、ヒロインの斎王代。皇室の内親王が果たした役割を、代わりに演じる女性です。
そんな大役を、いったい誰が務めるのか。条件はただひとつ。京都市在住の独身女性ということだけらしいのですが…。こう書くのは、過去のヒロインにある共通点がみられるから。それは、いずれも格式の高い家柄のご令嬢ばかりということ。京都市民は毎年、その華麗な姿を初夏の風物詩として楽しみにしています。
そのようなヒロイン。見た目の美しさとは違って、仕事内容は大変です。衣装の十二単は、重さ30キロ以上にもおよぶもの。その重みに耐えながら、行事をやり遂げるのはまさに体力勝負。見ていると、つい励ましたくなるかもしれませんよ。 |