東風吹かば 匂おこせよ 梅の花 あるじなしとて 春をわするな
出世をねたまれ無実の罪で太宰府へ左遷されることになった菅原道真は、この歌を残し京都から去りました。歌に詠まれた梅の木は道真公を慕い、一晩で大宰府まで飛んでいったという伝説があって、太宰府天満宮には今でも「飛梅」が毎年花を咲かせています。道真公と梅の木はまさに今流行の“純愛”関係だったわけです。
その道真公が祀られ、全国に約12000社ある天満宮の総本社が京都の北野天満宮。
約2000本の梅が育ち、2月中旬から3月中旬に最も美しい姿を見せます。道真公の命日である2月25日に開かれる「梅花祭」では、皇后陛下が参拝されるほか、野点大茶湯も行われます。京都五花街の一つ、上七軒の芸妓さんたちがお茶を振る舞ってくれるのです。咲き誇る梅と装いも艶やかな芸妓さん。雅びさでは甲乙つけがたい両者、もしこの場に道真公がいれば、どちらへ軍配を上げるのでしょう?……個人的にはやはり純愛を信じていますけれども。
そして北野天満宮といえば学問の神さま。道真公は5歳で早くも和歌を詠み、11歳で漢詩を作った神童だったとか。風流な天才が祀られる天神さんにお参りして、その知力と余裕にちょっぴりでいいのであやかりたいものですね。受験を控えている方は、道真公の姿をかたどったお守り「北野福天神」(これが大変かわいいのです)で学業成就に一直線!もお願いしましょう。 |