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京の小話 みやこの風
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夏の暑さはそろそろ影を潜め、秋のさわやかな風が感じられるようになりました。この季節になると、ひんやりした素麺の出番は終わり、うどんやそばのあったか麺類が食べたくなるもの。今回は、京都の“おうどん”事情のお話です。
うどんの定番といえばやっぱり「きつねうどん」。だしがしみこんだ、ふっくらした揚げのおいしさは、好きなうどんナンバーワンに挙げる方も多いはず。では「たぬきうどん」はどうでしょう。これも、京都では定番の味。刻んだ揚げとネギ、おろし生姜がのって、あんかけの汁にトロリと温まるおいしさが人気の一品。ここで、京都以外の方は「え?」と思われたのではないでしょうか。関東で「たぬきうどん」といえば天かすが入ったうどん。さらに大阪の「たぬき」はうどんではなく、揚げが入ったそばのことです。これらは、京都ではそれぞれ「はいからうどん」「きつねそば」という別メニューになっています。「きつね」以外に「たぬき」として、揚げ入りうどんメニューが定番化しているのは、揚げ好きの京都人ならではかもしれません。
他にも、京都のうどん店のメニューは実に豊富。「しっぽくうどん」(ほうれん草などの青野菜と、カマボコ、しいたけをのせる)、「のっぺいうどん」(しっぽくうどんと同じ具で、あんかけの汁におろし生姜をのせる)と、他地域の方にはよく分からないメニューが並び、京都人のうどん好きが伺えます。しかも、どれを食べても、はずれなし。「京都でうどん」の図式は、もっと流行ってもいいはずです。
ちなみに、丼物にも京都特有のメニューがあります。だしを吸った刻み揚げを卵で閉じた、その名も「衣笠丼」。やっぱり京都では“お揚げさん”が大人気なのです。

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