進学、就職、異動など、新しい生活をスタートさせる人の熱気が街に漂う季節。大学が多いここ京都でもこの時期は、決意を新たに通学する学生たちで朝の電車やバスが一段と混み合っています。お寺や神社、料亭に老舗のイメージが強い京都ですが、実は人口の約1割が大学生だといわれるほど学生があふれる街。国公立大学やキリスト教系、仏教系など様々なカラーをもった大学が林立しています。
京都が大学街となったのは、明治30(1897)年に京都帝国大学(現在の京都大学)がつくられて以降のこと。当初は、「祇園や先斗町など夜の遊び場が多い京都に大学をつくると、学生の勉強に差し支える」といった反対意見も出たそうですが、時の文部大臣・西園寺公望らの強力な推薦で、京都に日本で2番目の帝国大学が建てられたのだとか。以来、京都には多くの大学が創立され、日本有数の学生街となったのです。
そんな京都では、学生御用達のお店をのぞいてみるのも観光の醍醐味のひとつ。学生たちのお腹を満たす定食にラーメン、自由で個性的なファションをまとった学生たちがひいきにするお洒落な洋服や雑貨のお店・・・。いわゆる「観光向け」ではない場所ですが、京の若い活気を知るにはぴったり。しかも、定食なら京の家庭料理「○○のたいたん(煮物)」が、ラーメンなら九条ねぎが、またファッションには着物地が使われていたりと、随所に「京都」が感じられます。また大学の中には、デザイナーズカフェや高級フレンチなどが学食として取り入れられ、地元の人にも人気のランチスポットになっている場所もあるので、大学散策がてら入ってみてはいかがでしょう。大学生に交じって「今の京都」を体感すれば、古都の新たな楽しみに出会えるかもしれませんよ。 |