京都の心霊スポットとして有名な、深泥池(みどろがいけ)。ここは入り口となる水の流れも、出口となる川もなく、地下水と雨水でできている池です。
ある雨の日、「深泥池まで・・・」と行き先を告げる女性を乗せたタクシーの運転手。
しかし深泥池につくと、女性は忽然と姿を消し、シートはじっとりと濡れていた…。なんとも背筋が寒くなるような深泥池の有名な噂ですが、実はこの池、国指定の天然記念物なんです。なんと氷河期から生き残っている動植物が生息する、学術的にも非常に貴重な池。
たとえば、深泥池の三分の一を占める浮島に生息している「ホロムイソウ」。1科1属1種の植物として尾瀬などの湿原に生息し、深泥池が世界の分布の最南端として知られています。氷河期からずっとこの京都に生息しているので、誰よりも京の町の歴史に詳しいのでしょうね。太古の自然が残るこの深泥池の魅力にとりついたひとりが、あの幽霊なのかもしれません。 |